三国志の英雄たちが超えた価値観と地域文化の壁
玄子(げんし)です。
同じ日本でも住んでいる県や、市によって風習や考え方って違いますよね。
どっちが正しいではなく、違うものは違うのです。
なのに、自分の生まれ育った環境だけが絶対でそれ以外は間違い!おかしい!異常!
って偏見を持ってしまうと、解り合えるものも、分かりあえません。
自分の価値観を大事にすることはもちろん、
相手の価値観も同様に尊重できるようになりたいですよね。
今日は、価値観押し付け隊への対処方法、、、ではなく!
自分自身が価値観押し付け隊員にならないよう
価値観を広める、深める、尊重する方法をお伝えします。
目次
居は意を移す
結論から言えば、これ!
居は意を移す。意味は住む場所や環境は人の心に大きな感化を与える。
出典は・・・ぇえ!?((((;゚Д゚)))))))
またまた孟子!!!!
この肖像画、桂歌丸師匠に似ている気がするのは私だけ?
それにしても孟子とは縁がありすぎ!!
ここまで縁があると流石に偶然ではなく
「いい加減に読めよ」と言われているのかもしれません(^_^;)
で。居は意を移す。早い話が色んなところへ行って
色んな人、文化を実際に肌身で感じるのが一番効果的な方法です。
一度は生まれ故郷を出て暮らそう!
居住地を移す、生活環境を変えることで
それまでの自分の価値観や、環境だけが全ての基準じゃないことに気づけます。
なので、出来れば一度は生まれ育った土地を出て
未知の場所で生活してみることをお勧めします。
が!私が生まれ育った秋田のような保守的な県では
若者の県外流出問題、どうする?とか
このままでは高齢化、とか
どうやって若者を秋田にとどめ置くか、ってことが
大々的に取り上げられてしまいます。
若者の未来よりも
秋田の暗い未来を背負わせようとするから
まるで脅迫するように秋田に止めようとするから
自分の人生を大事に生きたい人ほど、その生き方を反対されてしまいます。
なので、中国に留学するって決めた時は、本当にもう、大変でした。
慣れない土地での生活は確かに大変です。
でも、だからこそ、文化や価値観の違いを受け入れられる器の基盤を作れるのです。
自力で違いを感じられなければ意味はない
でも、だからと言って、生活環境を、居住地を変えても
上げ膳据え膳、与えられた仕事だけしていればいいって感じだと
積極的に相手や、その土地、地域の文化を理解しようと思えないので
何の残らず、何も変わりません。
理想は、秘密のケンミンShowの東夫妻。
大人になったら、あれくらい積極的に地元を理解しようって思わないと
頑なに自分の価値観だけを押し通してしまうことになる危険も、、、。
異文化に触れて驚いたり、失敗したりすることで
それまでの凝り固まった価値観の枠は壊されていくのです。
これは、日本国内だけではなく、中国にいっても同じ。
中国に日本の常識を持ち込んで怒っても「はぁ?」って思われるだけ。
自分の価値観を押し付ける前に、まずは周りを見渡す余裕をお忘れなく。
孔明先生の文霊(あやだま)
意見や考えが違うからといって
目くじらを立てて反発せずに
大きな度量と広い心で
相手の言い分を価値観の一つとして受け入れよう
原典*孔明先生著『心書』
心譯*玄子
三国志英雄たちの価値観を超えた人心掌握術
三国志の英雄たちは、当然、出身地はバラバラで
魏、呉、蜀それぞれの国で活躍しています。
だから当然、言葉や文化の違いがありましたが
孔明先生はそういった地域文化の違いによる兵士の争いを避けるため
出身地ごとにグループ化していました。
玄徳殿や、孔明先生、関羽殿、張飛殿、趙雲殿といった
蜀を代表する英雄たちはみんな、北方出身。
それでも蜀の人々に受け入れられたのは
北方文化を押し付けなかったから。
蜀の地と人の和を生かした国づくりをしたから。
三顧の礼を尽くしたのも、
自分自身の身分や実績ではなく
孔明先生の想いを尊重したからこそ。
一方、魏の曹操閣下は黄巾の乱の残党をうまく取り入れることで
勢力を大幅に増強しましたがその時に信仰の自由を与えています。
張角様じゃ〜!
彼らの価値観を尊重しながら
曹操軍の一員として迎え入れたので彼らは
「話のわかる大将だ!」と競って参入。
また人材コレクターとして名高い曹操閣下は
これぞ、という人物に対してその人に合った方法で
仕官を勧めています。
価値観が合わなくても
仮に相手が、自分の思ったような期待に沿った答えを言ってくれなくても
それが、相手の価値観。
自分だけが正しいとか、相手の考えを正さねば、ではなく
「ああ、そうなんだ」って柔らかさ、心の余裕としてまとえる大人になりたいですね!
で。無理だなって思ったら相手を攻撃せずに、距離を置く。
何が何でも全て受け入れて頑張らない。
魏で合わなかった人が呉や蜀に行って開花することもあるし
その逆もまた然り。
価値観を尊重するって、相手のいいなりになったり機嫌をとることじゃなく
攻撃したり、批判するものでもなく「ああ、そうなんだ」って聞く耳を持つこと。
で、違ったら、さよ〜なら〜で良いのです。
世の中、こういう人もいるんだな、でいいのです。
最初から価値観が合うかどうか見極められないからこそ
自分の根幹となるものって大事なのです。
今日もお付き合い頂き、ありがとうございました!