孔明先生の大予言【馬前課】とは?

夏は暑いと解っていても、どうすることも出来ないので、毎年負けている玄子(げんし)です。

もし、自分にすっごい予言力があって、自分自身や国の天命が絶望的、
手の施しようがない状態だと知ったらどうしますか?

目次

孔明先生の大予言?

今回ご紹介するのは、孔明先生が多忙の合間を縫って書かれた予言書、馬前課

諸葛孔明先生が自国の命運から、現代中国までの歴史を予言した「馬前課」。

孔明先生って超多忙!ってイメージが強いのに、色々遺しているって事は、
それだけ時間の管理、使い方が上手かったんでしょうね♪

で。馬前課の内容は、蜀漢〜現代中国に至るまでを予言した恐ろしい書物。

私は三国志以外、興味ないので蜀漢以外の予言がどうなのか解りませんが、中国の人々曰く

他の予言ものより、解りやすいだけに、当たりすぎて怖さ倍増!!!だそうです。

孔明先生って出師表を読んでも解るように
「伝わってこそ意味がある」って考えだったので、
文学的な技巧を磨くよりも、いかに伝わるか?を第一にしていました。

本当に頭がいい人って、話が分かりやすいですよね!

予言と預言の違い

ついでに、予言と預言の違いもこの際、調べてみたら

予言:未来のことを予測して言うことや、その言葉。

預言:神から預けられた言葉を伝えること、宗教限定で使われる。

そうです。なので、馬前課は預言ではなく、予言ですね!

こういうのって、気になった時にすぐに調べないと、永遠に調べる機会がないので、
思い立ったら吉日、気になったらその場で、ですね!

で!やっと本題に戻りますが、孔明先生の予言。

蜀漢、自分自身について書かれたのは

第一課 無力回天 鞠躬盡瘁 陰居陽拂 八千女鬼

でした。これだけ?って字数ですが内容は

無力回天 鞠躬盡瘁

もうどうしようも出来ないが

それでも、全心全力を尽くす。

→孔明先生自身のことです。

陰居陽拂

陰が占拠することで、陽は阻まれてしまう。

→孔明先生の死後、陰となる宦官が権力を握って幅をきかせ

陽である姜維殿のような忠臣は阻害されてしまう。

で、最後の

八千女鬼

漢字をひと文字ずつ足していくと、、、

八+千+女+鬼→

最終的には魏によって、、、ってところまで予言されているのです!

さらっと予言しているけど、孔明先生!

そこまで自分で予言しておきながら、
孔明先生は最後まで宿願である、漢王朝の復興を諦めませんでした。

何一つ手を抜くことなく、細胞に至るまで
孔明先生に出来る精一杯を尽くされたんだと思うと、、、、

不知所云(何をどう言って良いのかさえ解らなくなってしまいました)

これもまた、天命ー

って冷静に受け止めながらも、命を削って尽くす孔明先生。

だけど、孔明先生としてはそれさえも天命。

ただ、ここまで孔明先生を動かしたのは玄德殿。

劉禅陛下の代から仕えていたら

「どうせ無理なら、、、農作業とか発明に力を入れたい」って思うのが普通。

どんなに「命の限り尽くす」って予言が出たとしても、だからといって、
「了解∠(@O@) ビシッ!」ってロボットのように、
顔色一つ変えずに予言通り動くなんて、、、無理です!

予言は予言として、玄德殿への忠義を貫いた孔明先生って本当、
凄すぎて不知所云!!!

今回、馬前課を読んで、予言する能力よりも、
人としての葛藤とか、そういうのを背負いながらも、
最後の最期まで漢王朝丞相として尽力した孔明先生の凄さが、

琴線に響きました。

だからこそ、孔明先生は人生の師☆彡

馬前課の全文

第一課

無力回天鞠躬盡瘁

陰居陽拂八千女鬼

 

第二課

火上有火光燭中土

稱名不正江東有虎

 

第三課

擾擾中原山河無主

二三其位手終馬始

 

第四課

十八男兒起於太原

動則得解日月麗天

 

第五課

五十年中其數有八

小人道長生靈荼毒

 

第六課

惟天生水順天應人

剛中柔外土乃生金

 

第七課

一元復始以剛處中

五五相傳爾西我東

 

第八課

日月麗天其色若赤

綿綿延延凡十六葉

 

第九課

水月有主古月為君

十 ​​傳絕統相敬若賓

 

第十課

豕後牛前千人一口

五二倒置朋來無咎

 

第十一課

四門乍闢突如其來

晨雞一聲其道大衰

 

第十二課

拯患救難是唯聖人

陽复而治晦極生明

 

第十三課

賢不遺野天下一家

無名無德光耀中華

 

第十四課

占得此課易數乃終

前古後今其道無窮

 

残念ながら、個人的な都合により、第二課以降の解説は、、、しません!(^_^;
気になる方は各自どうぞ〜。