孔明先生が作曲したと噂の古琴の曲はこれだぁあ!

諸葛流文霊想作家の玄子(げんし)です。

孔明先生にお近づきになりたくて
孔明先生が愛した音色を聞きたくて
成都留学中に孔明先生が愛した楽器・古琴を学びました。

孔明先生が古琴を弾く「空城の計」は三國演義の名場面ですが
だからと言って、孔明先生が古琴を弾くことで否定してはダメです!

中国では、文化人が古琴を修養の一つしとて嗜むのは常識レベルでお馴染みでした。
なので、孔明先生ほどの人が古琴を弾かない方がむしろ、不自然。

史書だけが全てではないのです。

孔明先生が作曲した古琴の曲!?

孔明先生にお近づきになるには文化面からも学ぶのは必須。
今回ご紹介するのは、孔明先生が作曲したとされる古琴の曲。
苍江夜雨/沧海龙吟とも呼ばれる曲です。

音楽なので中国語が分からなくても楽しめます。
(最初の一言は曲名を言っています。
曲の演奏の後には、弾き方の指導が収録されています)

最古の楽譜は明の末期に書かれた「伯牙心法琴譜」にあり、とのこと。

曲の存在は確認できましたが、気になるのは・・・

本当に孔明先生が作った曲なのか?

明の時代には孔明先生が作った曲だと言われていますが
ぶっちゃけ、どうなのか?
古琴の兄弟子で私に玄子(げんし)って字をくれた道士さんに聞いてみました。

私が兄者と呼んでいる道士さんの見解は
「その言い伝えは確かにある」
けど!孔明先生の作曲と思うかどうかについては
「違う気がする」とのこと。

次のもう一人の兄弟子にも聞いてみたら
「うん。聞いたことはあるよ」とのことで
私がガッカリするのを気遣ってか、孔明先生ご自身による作曲か否かには言及せず。

ってことで。
孔明先生による作曲か否かは個人の自由で受け止めてください!

それより伝えたいのは・・・

古琴の曲が孔明先生の作曲によるものか、どうかは個人の自由にお任せするとして。

私が伝えたかったのは、

空城の計が史書にはないからと言って
孔明先生が古琴を弾くのは常識レベルで当然ってことさえ否定すること勿れ!!
ってことです。

史書や演義といった書面だけに縛られず現代でも味わえる
孔明先生が愛した当時の文化も込み込みで楽しむ諸葛丞相私淑らぶ。

そんな私の三国志観に理解、共感出来る方
志、価値観を同じくする方に向けてお届けしています。

蜀士 玄子