水魚な二人に学ぶ!人付き合いの心がまえ
諸葛流文霊想作家の玄子(げんし)です。
*文霊(あやだま)とは?
時代、時空、国境を越えて読む人の心を動かす力を持っている文字には霊(魂、精神)が宿っているという概念から生まれた玄子の造語です。
孔明先生の文霊はとても奥深く、普通に兵法書として読み流すにはあまりにも、もったいない!
ので!!「現代生活で活用するには?」という私独自の視点と、孔明先生の人柄や魅力を取り入れながらから文霊を想作しています。
今は、便宜十六策に学んでいます。
全文ではなく、要所ようしょ抜粋しながらお伝えしていきます。
あくまでも現代生活で活用するには?という視点で、尚且つ私だったらこんな感じに想作するよって心譯をお届けします。
故に、書き下し文とか、意訳とかは既に市販されている書物を買って学んでください。
なんでも考えずに、お金を出さずにただで見るってのは孔明先生に失礼にあたるので敢えての抜粋、引用です。
あらかじめご理解の上、学ぶ姿勢でお付き合いくだされ〜。
前回の文霊 治家者務立其本の続きからです。
治國 第一*その3
本立則末正矣
↑武侯墓と漢桂花
今日の心譯
本(もと)となるものを樹立させてから
末となる細部に着手するのが筋である。
本となる基本、根本、人生幹がしっかり樹立されないうちに
あれもこれもと手を出せば、どうなるか?といえば
本末転倒。
なのでまずはしっかりと基本、根本をしっかり樹立させて人生幹を育てて生きましょう。
因みに孔明先生が戦場において「本」としたのは信、でした。
手紙ではなく、信義の信。
玄徳公は人を以て国の本としていました。
この二人が水魚の交わり主従なのも納得です!
権力でも兵力でも、領土の広さでもなく、人を本する玄徳公と、信を本にする孔明先生。
特に孔明先生の「本」となっている信は玄徳公の影響が大きいのはいうまでもありません。
相手が帝でも、部下でも、領民でもその存在と命を大事にする玄徳公の隣で自らの本を揺るぎない幹に育て上げ
人として、丞相としてその魅力と才能を開花させた孔明先生。
人付き合いがわからない、どう接していいのか解らなければ、まずは玄徳公や孔明先生に学んで
相手を信じること、尊重することから始めてみてはいかがでしょうか?
もちろん、信じたからと言って同じような見返りは期待できません。
裏切られるかもしれないし、誠意や厚意が全く伝わらないかもしれません。
でも、信じることをやめない。相手を思いやる心を本とすることで孔明先生や玄徳殿にお近づきになれるのです。
だからと言って、とりあえず誰にでもいい顔をするのではなく、信じたいと思った相手を信じる。
違ったら、その人の問題であって、その人を信じた自分自身の「美趣」が損なわれることはありません。
それが何があってもブレない、不貞腐れない人生幹の育て方。
上辺だけ取り繕って装飾しても、風前の灯火のような幹では枝葉も吹き飛ばされてしまいます。
何があっても、傷ついても自分のことだけは大事に信じて人生幹を育てて生きましょう!
心譯*玄子(げんし)