旧暦5月13日は【關帝磨刀日】

諸葛孔明先生の私淑弟子・玄子(げんし)です。

今日は旧暦の5月13日。

關帝磨刀日

関帝、関羽様が太刀を磨く日、、、、ってなんですか、そりゃ!?

三国志の時代だったら関羽様以外の武将も毎日のように武器を磨いていたでしょうよ!

って言いたくなりますが、この話は関羽様が、天に還って時代もかなり経った時のお話。

関羽様が神様的存在になってからです。

有る時、雨が一切降らず、日照りに悩まされる日が続きました。

そこに孫策殿と于吉仙人が現れるのは三国志の話ですが、今日は関羽様。

人々の嘆き悲しむ声を聴いた関羽様は、早速何とかせねばと天の神に掛け合ったところ、原因が蛇の妖怪っぽいものであると突き止めました。(妖怪の内訳は諸説有るので、想像にお任せします)

むやみに殺生はしたくない関羽様は、蛇に言葉で忠告を与えましたが、蛇は一向に悪さをやめません。
それどころか雨が降らずに地上で疲弊している人々を見ては、喜んでさらなる天災を与える始末。

すると、それまでは神様として大人の神対応をしていた関羽様ですが、蛇の悪行が、封印していたはずの熱い魂を蘇らせてしまったのです。

そう。蛇は怒らせちゃいけない人を怒らせちゃったのです!

関羽様、ついに太刀を抜く・・・前に!!

 

「殺生はせぬと決めていたが、、、やむを得ん!」

関羽様はそう言うと、久々に相棒の青龍偃月刀を持ち出し

「暫く使っていなかったからなぁ」蛇の前で刃を研ぎ始めました。

その刃を研ぐ音は、まるで雷鳴!!!

蛇はこの時になってようやく、関羽様がどこの誰だったのか思い出しました。

「ご、ごめんなさい!!!!!」

蛇は太刀が研がれる音を聞いただけで改心し、ただちに悪行をやめて恵みの雨を降らせました。

そして、太刀を研いだこの日が旧暦の五月十三日。

今でも、この時期に降る雨は、関羽様が太刀を研いでいる時に使った水、雷は、刀を研いでいる音とされています。

ああ、なんていいお話でしょう(╹◡╹)

 

ちなみにこのお話は道教文化の一つとして伝えられているものです。

三国志を史書だけに拘らず、色んな角度から探究してみるのもまた一興です!