孔明先生も絶賛!四川泡菜(ガッコ)
玄子(げんし)です。
漬物ってよく食べますか?
漬け物ってあると、
ついつい手が伸びてしまうもの。
私は秋田生まれなので、
以下、漬け物ではなく
「がっこ(雅香)」と呼びますが
中国語では、がっこを泡菜といいます。
蜀の国、四川の泡菜は今でも有名ですが
この四川泡菜、
実は孔明先生と関係があったのです!!!
目次
孔明先生と泡菜(ガッコ)
そもそも、この四川泡菜
(以下、漢字を変換するの面倒なのでガッコ:)は
3000年以上もの歴史があるというから驚き。
なので、三国志の時代にはすでに
各家庭に普及していました。
そんなある日。
荊州から入蜀した劉備軍に
ピンチが訪れます。
広大な中国大陸を相手に
放浪してきた叩き上げ君主の玄德殿や、
昔から付き従っている
張飛殿、趙雲殿、孔明先生は
新しい場所へいっても
水が合わずに体調を崩すことは
ありませんでしたが
ずっと荊州にいた諸将や兵士は、
盆地である蜀の気候や水が合わず
食欲も、体力も、士気も下がりまくり、
体調を崩してしまいました。
「どうしたものか、、、」
困り果てた孔明先生は
とりあえず、
現地の人々の暮らしを
観察することにしました。
そんな孔明先生ご一行が、
「繁」という県まで足を伸ばすと
なんということでしょう!
どこの家でも、
新鮮な野菜を使って
ガッコを作っているではありませんか!
しかも、そばを通っただけで
食欲が沸いてくるガッコの香り!
ガッコ、劉備軍を救う!
「これは!!!」
隆中時代に
晴耕雨読生活をしていた孔明先生。
領民たちとの触れ合いは
楽しい交流のひとつ。
お供の者が止めるのも聞かずに
ガッコを作っていた百姓に、
「こんにちは〜、ちょっといいですか?」
フレンドリーに声をかけて談笑し
「美味しいから食べてみて〜」
まるで旅番組のロケをする芸能人のように
「では、いただきます!」
自然に溶け込んで、
躊躇せず試食。
「とても美味しいですね!」
これなら、ご飯が進む、
食欲も回復する!
そう感じた孔明先生は
「作り方を教えて頂けませんか?」
お供の者を巻き込んで
ガッコの作り方を学びました。
夕方になり、
ガッコの作り方を会得した
孔明先生が戻ると
「軍師、お帰り〜\(^^)/」
玄德殿は、
野菜を抱えてきた
孔明先生の表情を見るなり
何か良いことがあったようだ、
と悟ったようで
「頼んだぞ!」
ガッコを作らせて、
バテている将兵に食べさせたら・・・
食欲が戻って、元気回復!
あっという間に気力と士気も上がり
劉備軍は蜀を手にすることができました!!!
「天府のガッコ、天下一!!!」
ガッコが食欲と勢力を回復させた
この一連の出来事を通して孔明先生は
“天府之国,地靈人傑,民以食為天,
(新)繁泡菜,天下一絕也。”
と感嘆したといわれています。
天府の国は、
地霊人傑
(優れた土地から
素晴らしい人材が世に出ること)。
民は食を以て天と為す
(食は何よりも大事!)
新繁(地名)の泡菜は
天下一の絶品である!!!
これをまとめると
風土、人物ともに
ずば抜けて素晴らしい天府の国では、
食を何よりも大事にしている。
そんな天府の国、
新繁の泡菜は天下一!!!
※新繁の泡菜は今でも有名ですが
新繁は、劉禅の時代になるまで
繁、と呼ばれていて
劉禅の代になってから
新繁と呼ばれるようになったので
(新)にしました。
早い話が、繁県のガッコは
天下一の絶品!!ってことです。
見ているだけでも食べたくなってきた(@^▽^@)
新繁の泡菜を食べたくなったら・・・
三国志跡は、色々な暴風雨にさらされ
様々な事情により、
想像の中でだけ楽しめるものが多いですが
朗報!!!
新繁のガッコは、
今でも新都の泡菜として
地元で愛されています!
食べることが出来ます!!!
機会があったら是非、食べてみてくださいね。
こんな風に食べ物を通して、
孔明先生や当時の様子に
想いを馳せられるって楽しいですよね!
今までは何とも思わずに
食べていたものでも
孔明先生と縁があった!って思うだけで
味わい方も変わってきますよね。
咲いていたのに
気付かなかった花に気付くように
日常生活が華やいだら素敵ですよね。
特別なことをしなくても
大がかりなことをしなくても
興味があったら調べてみるってだけで
時空の扉が開いて
好きなことを楽しめる
そんな私淑生活もまた
一興にございまする☆彡
玄子(げんし)