萬事俱備 只欠東風〜ないものは借りちゃえ!〜

人生の師・諸葛孔明先生を尊敬愛しすぎて
今日まで生きている
諸葛孔明先生ファンクラブ日本代表
諸葛丞相.comの玄子(げんし)です。

今日の孔明先生に学ぶ成語はこちら!

萬事俱備 只欠東風

赤壁の戦いを前に
曹操軍を何を用いて撃破するか?
最終の打ち合わせをする
周瑜殿と孔明先生。

二人それぞれ「これっていう案はあるんだけど」
胸中に秘策あり!っぽい感じ。

それを察知した魯粛殿は
(個人的に)赤壁の戦い前、
最大のクライマックスを
準備してくれたのです。

それは
「それぞれの秘策を掌に書いて
同時に見せ合うというのは如何でしょうか?」
というもの。

粋だね!!!さすがは魯粛殿!
赤壁の戦い前の
孔明先生と周瑜殿の心理戦、
一度でいいから敵意のない笑顔が見たいと望む
三国志ファンの夢がここに実現されます。

掌に書かれた一文字とは

魯粛殿を仲裁・・・進行役として
二人はそれぞれ掌にある文字を書きました。
一人ずつそれぞれの掌を一足先に確認した魯粛殿は
ニッコリと笑い「さすがですな」と頷くと

さぁ、どうぞ!!!
二人同時に開いた掌には

の一文字!!!

孔明先生と周瑜殿は顔を見合わせて笑います。

っていうこの場面、
赤壁の戦いで唯一ホッコリしませんか?(^○^)
個人的に赤壁の戦い関連で
一番好きな名場面です。

が!!!明るい兆しも束の間!

万事全て備われど、只東風を欠く

赤壁の戦いがあった時期。
東風が吹かない時期で
そうなると
火計を用いたところで
曹操軍ではなく自軍を焼き尽くしてしまうことに!

周瑜殿はその気掛かりから原因不明の
病の床に臥せってしまいます。

そんな周瑜殿をお見舞いに伺った孔明先生は処方箋として
【萬事俱備 只欠東風】
周瑜殿の病原を言い当て、

「私が、風を呼びましょう」

七星壇を築かせ、祈祷を捧げると
東南の風が吹いたのです!!!

(孔明先生、東風を借りると言われることあり。
ないものはその筋の専門家の力を伺って
借りちゃいましょう!)

これは孔明先生が隆中時代に
天気予報を趣味でやっていたことや
地元の人と密に交流を重ねて
現地情報を得ていたのが大きかったのです。
(法律と諸将には厳しいけど
領民に対して謙虚で優しい孔明先生の人柄も魅力的)

知恵と好奇心はある日突然、歴史を動かす!かも。

周瑜殿は喜んで出陣しつつ
孔明先生を生かしていては脅威だと
魯粛殿が止めるのも聞かず
刺客を差し向けましたが

それさえも想定内だった孔明先生は
事前に迎えにくるよう頼んでいた趙雲殿と無事合流。

※英雄豪傑が集う玄徳公の武将たちの中でも
子龍殿への信頼はこの時から既に群を抜いていたのです♪
余計なことをせず、騒ぎを起こさず、恩着せがましくもない。

そしてきっと、、、気を使わなくて大丈夫そう^^;
桃園の義兄弟は玄徳公以外は気軽に使えないよね。

それでいて必ず、当然のように信頼に応えてくれる子龍殿。
この時から既に孔明先生の片腕だったのです★

そんな趙雲殿に護られながら
孔明先生は玄徳公の元へと帰陣したのでした〜。

周瑜殿は「ち!帰りのお迎えまで準備していたとは!」と
苦々しく思いながらも、それはそれ!と切り替え
赤壁の戦いで見事、大勝利を収めたのです!

 

こうして孔明先生が描く
天下三分の計実現への道は
歴史を動かしながら
切り拓かれていくのでした!!

成語故事の赤壁の戦い編はここまで!!

中国語や三國演義に興味を持ってもらえたら嬉しいです!

玄子(げんし)