【便宜十六策】冒頭部分、一挙公開!
孔明先生の魅力と偉大さを後世に伝える志命に生きる玄子(げんし)です。
今日は旧暦8月23日。
孔明先生が五丈原から天に還った日。
※諸葛村では8月28日説ですが
私は羅貫中説を採用しています。
目次
便宜十六策
今年の命日は孔明先生著「便宜十六策」の冒頭の原文と、意味、
それを日常生活で活用するには?という視点で解釈した活訳をお届けします。
もう一つの兵法書・心書は心のあり方を説くものですが
便宜十六策は、
いま、国を治めている人が読んだら
かなり耳が痛い内容となっています。
そんな便宜十六策。
どんな内容なのか?
孔明先生は最初に結論を述べる書き方をしていました。
なので冒頭部だけでも
便宜十六策がそれぞれ、何を言わんとしているのか分かるかも。
これまでも何度か便宜十六策を途中まで紹介してきましたが
今回は全十六策の冒頭部を一挙にご紹介!
ということで。
便宜十六策、いきます!
治國*第一
治國の政とは、家を切り盛りするようなものである。
君臣*第二
君臣の政とは天地の在り方のようなものである。
ここから先(2〜16章まで)のリンクはアメブロとなっております。
視聽 *第三
視聴の政とは
物事を詳しく観察し、
微弱な声(意見)をも聴き取ることである。
納言*第四
納言の政とは
臣下が率直に諫言や意見したことを
主君が積極的に採用することである
察疑*第五
察疑の政とは
朱色と紫色、
宮と商を区別するようなものである。
※宮、商とは五音と呼ばれる、古代中国の音階、音調のこと。
五音とは
宮,商,角(jue),徵(zhi),羽
この五つの音。
治人*第六
治人の道とは
高尚な道徳を以って教え導き
併せて
なぜ、こういうことをするのか?
原因も分かり易く明解に伝えるようにすることである
孔明先生と曹操閣下の政に関する共通点は
今時の政治家に欠けている(と思われる)発想だった!?
気になったら読んでみて>>
舉措*第七
舉:抜擢
措 :罷免
舉措の政とは
正直で品行端正な人を重用し
邪な行いをする、心掛けの悪い者たちを
罷免することである。
考黜*第八
考黜の政とは
人格、実績の備わっている優秀な人を昇格させ
品行が劣悪な人間を罷免することである。
治軍*第九
治軍の政とは
国境を治め
大乱から救うことである。
賞罰*第十
賞罰の政とは
善行を賞し
悪行を罰することである。
喜怒*第十一
喜怒の政とは
喜ぶべき時か否か、
怒るべき時か否か。
喜怒の基準は
感情的にではなく
明確且つ公平にすることである
治亂*第十二
治乱の政とは
無駄な官職や役人を削減し
表面上の形式や
細々とした礼儀作法を取りやめ
勤勉かつ質素倹約を重視することである。
教令*第十三
教令の政とは
上に立つ人が、人々に教えることである。
斬斷*第十四
斬断の政とは
教令に従わない者に対し
法に則って
制裁を加えることである。
思慮*第十五
思慮の政とは
先々のことを考えながら
今やるべきことをやることである。
陰察*第十六
陰察の政とは
陰:喩えや比喩から
察:物事の本質、心意、真意を理解、把握する、察すること。
孔明先生ってなんて心の美しい方なんだぁあ!って全私が感動した
孔明先生の文霊はこれ>>