人生の将帥として生きるには

孔明先生専属の文霊想作家・玄子(げんし)です。

*文霊(あやだま)とは?
時代、時空、国境を越えて読む人の心を動かす力を持っている文字には霊(魂、精神)が宿っているという概念から生まれた玄子の造語です。

私自身、生身の人間ですので心書、便宜十六策など、その時々でお届けする内容は変わります。

今回は「心書」の「兵権」からお届け。

夫兵權者 是三軍之司命 主將之威勢

【意訳】

用兵の権謀は全軍の生死存亡に関わり、將帥(しょうすい)の威信や権勢をも決定づける。

孔明先生は冒頭から生死存亡とか、決定づけるとか、覚悟を迫る結論を持ち出していますが、別に脅しているわけではありません。良くある話です。

「曹操軍に敵わないと思うなら、早く降参したらどうですか」と同盟を求めに行ったはずの君主相手に、無理して戦う事よりも、白旗を上げるようお薦めするくらいの孔明先生ですから。

現代でも、人の上に立つ人間の器量次第で国や会社、組織、延いては家庭まで大きく影響し、考え方や方針、日々の言動によってその人の威厳も自然と印象付けられてしまいます。

全軍の生死存亡と威信や権勢を決定づける蜀漢王朝の大黒柱として重責を担っていた孔明先生だからこそ、人の上に立つ人間の覚悟を迫る言葉にも重みがあります。

 

孔明先生に学ぶ兵権の重さ

 

孔明先生は実際に戦場で武器を持たなくても、生死存亡に関わる戦いの指揮を執る、という重責を双肩に背負いながら熾烈しれつな戦いを繰り広げていました。

作戦が上手くいけば戦いに勝てますが、ちょっとでも間違えば多くの犠牲が出てしまい、最悪の場合、国が滅んでしまうという、命懸けの戦いは当然ながら用兵を任された將帥の威信にも関わって来るので、無様な負け方をしてしまったら

「あいつ、全然だめだね! もう二度とあいつの命令なんて聞くものか!」と馬鹿にされてしまい、二度と兵権を任されることもなくなってしまうのです。

また、孔明先生のように関羽殿、張飛殿の反感を買っていても、見事な采配で弱小な劉備軍を勝利に導くと

「軍師殿、俺たちが間違っていました! 今後は何なりと喜んで指示に従います」

二十歳ちかくも年下であろうと、新参者であろうと関係なく、敬意を以て協力するようになるのです

このように全ての明暗を分ける「兵権」を与えられた者の責任は重く、国の存亡はもちろん、将帥の人生をも決定づけるのです。

現代生活に活かしてみよう

 

で。ここからが文霊想作。
読んで終わり、だけでは活用できません。

孔明先生の文霊を活用するには、上記の内容を踏まえて上で、自分の生活に置き換えたら?と考えることから始めます。

将帥は言うまでもなく、人生の将帥である自分自身。
どんな人なのか?って判断されるのは、日々の考えや言動、、、。

そんな風に文霊を想作して自分が納得できる言葉まで落とし込みます。

私が今日の文霊で想作したのはこちら

日々の考えや言動が人生を紡いでいる

他にも、将帥を志として想作するバージョンもあります。

原文の基本を押さえておけば自分の状況や心境に沿って自由に想作できます♪

文霊想作はあくまでも自分が納得して、自分の心が反応する言葉を選んで
文霊への理解と、自分自身の器を深めるものです。

正解は自分自身の中にありますので、
自分自身が納得して行動に移せる、心に響く文霊を想作してみてくださいね〜!