「蜀」は劉備政権に対する蔑称だった!?

玄子(げんし)です。

今年は蜀に帰陣することができなかったので、中国語の衰えを緩和させるべく
ネットの語学交流サイトで中国語圏の人たちと交流しています。

個人的には台湾の女の子が一番礼儀正しく、距離感も程よくて交流しやすいなと思うのですが
そうじゃない人が多いから余計に台湾女性の柔らかさがステキに感じられるのかもしれません。

蜀は劉備政権への蔑称だった!?

先日、話しかけてきた中国人男性は高学歴を自慢してくる三十代後半。以下、高圧君(仮名)
プロフ画からして偉そうに腕を組んでいる高圧的な写真だったので「やだな」と正直、思いました。
でも、写真写りが威圧的なだけかもしれないしすぐに「却下!」ってブロックするのも
・・・日本人としてどうだろう?って思ったのでチャットをすることに。

普通はこんにちは、とか、日本は寒いですか?とか
趣味はなんですか?と中国へきたことがありますか?とか日本のこれが好きです、とかとか
そういう他愛もない話題から入るものですが、高圧くんは開口一番が高学歴自慢だったので

その件は、無視しました。

聞かなかったことにしましょう・・・

高圧くんの学歴が高かろうが、低かろうが私には関係ないので。
そもそも、他人の学歴なんて興味ないです。
話すことがないからと言って
高学歴凄いですね〜って心にもない言葉で褒めたら図に乗って余計に高圧的になりそうな人だったので
学歴も弁護士だったかな?ご自慢の職業も既読スルーいたしました。

感じ悪い?ですね。
ストレスを溜めたくないので^^;
自分の心身は自分で守らないと!

学歴や職業には触れず陝西省出身とのことだったので
自然と話題は漢中の武侯祠、武侯墓になります。

張良の墓も近くにある!と言われましたが・・・
私、歴女じゃないので項羽と劉邦は教科書並みの知識しかありません。興味なし。

話をあえて盛り下げて、こいつと話すのつまんね〜を目指したのですが、効果なし!
他に話し相手いないの?
他の日本人の登録者はプロフ画で判断した賢明な方達なのかもしれません。

さらには「蜀は魏や呉が劉備政権を蔑称した呼び方だ」とほざくではありませんか!
そんなの初めて聞いたわ!

でも聞いてもいないのに
「俺は唐王朝の王族の血縁者だけど」ってつづけてくる高圧くん。
どうでもいいわ!興味ないし。
諸葛村にさえ興味がないのに、、、ましてや唐王朝とか個人の自由でお楽しみいただければと存じます。

私は親族とか親戚とか血縁者、末裔は興味なし。
興味があるのは、あくまでも本人ただ一人!

それにしても、魏や呉は普通で蜀だけ蔑称って意味不明ですよね。
ちなみに蜀漢、と言うのは後世の人間が献帝までの後漢と区別すべく便宜上地名である「蜀」を加えただけなので蔑称でもなんでもありません。
ってことは、どう考えても蜀は蔑称じゃね〜べって話になるわけですが、、、。

意味不明な高圧くんの意見を見て、すっごいムカっとしましたが
何しろ私は日本人です。中国では常識的に知っていることを知らなかっただけかもしれず
そうなると、玄徳殿や孔明先生に対して思いっきり失礼に当たる・・・

そこで

「蜀」専門家に問い合わせてみた

ネットで検索しても信憑性に欠けるし、私が納得できないので

勉県の武侯祠、武侯墓に勤めている←羨ましすぎる(;ω;)友人と
成都武侯祠に長年勤務して最近退職された師匠に思い切って聞きました。

するとその返信は

「それは違うよ!魏、呉、蜀って国だし!」って確かめた自分がバカに思えるような、まともな返信がきました。
そりゃそうだよねっていうか、それしか答えないよねってレベル😅

で。高圧くんとはこれ以上関わっても私の精神力がシンドくなりそうだったので
唐王朝の末裔自慢をしたところで、さよなら致しました。

ってことで。
蜀は、蜀!蔑称でもなんでもなく、蜀!

っていうか。

天下三分の計でも孔明先生は「蜀」と言っています。

現代でも成都の人は「蜀」文化を大事にしています。

高圧くんのような人がいると、どうしても日本人、異国の民って立場から「え?」って思うし
自分では「これ」って思っていることでも、確信があっても、完璧に安心したい。

そんな時は信頼できる専門家に聞くとネット検索では得られない安心感があります。

師匠は蜀の漢字の成り立ちや、歴史についても丁寧に解説してくれてさらに
「今回の質問があったからこそ、自分も蜀って漢字について学べたよ、ありがとう」と。

中国で直接会って友達になった人ってみんな師匠みたいに謙虚なんです!
道士さんの友達っていうのもあるかも、だけど、、。

だから高圧くんのような中国の人って、慣れないわ〜!無理!
改めて私が蜀の都で出会えて友達になった人たちって奇跡的に謙虚で学ぶことの尽きない、
素晴らしい方達だと思い知りました。

人の和の国、蜀はやはり違いますな〜。