ドラマ「諸葛孔明」に学ぶ!第2話

諸葛孔明先生に私淑(ししゅく)している三国志作家の玄子(げんし)です。

最初は三国志の英雄、みんな同じくらい大好きでした。
その中で、孔明先生にグググっと惹かれたのはもしかしたらこの作品が影響したからかもしれません。

昨日から始まった、ドラマ「諸葛孔明」完全版を見ながら学ぶ私淑企画!
今日は第2話です。

第二話*臥龍出山

 

画像は荒いですが1985年の作品なのでご了承くださいませ〜。

年を重ねるほど感動する「三顧の礼」

第2話の前半部分はついに対面を果たした孔明先生と玄徳殿のやりとりがメインです。

ここで見習いたい玄徳殿の凄さは心配り!
普通は20歳も年上で、曹操を始めとする諸侯にも名の知れた皇叔、玄徳殿に対して、経験も実績もなく、まだ世に出ていない孔明先生の方が気を遣うところですが、玄徳殿は

「兄者、そこまでしなくても!」って張飛殿が不機嫌になるのも無理はないくらい、孔明先生に謙虚に接しているのです。

これ、出来そうで出来ない。
20歳も年下の人にそこまで出来る玄徳殿は、この時は客将でしかありませんでしたが、やはり帝王の器だったのです!
凡人とは違ったのです!

孔明先生に膝をついて出廬を願い出るシーンは、まさにそんな玄徳殿の全て。
慌てる孔明先生に「私ではなく、民衆を哀れんでください」と訴えた一言が孔明先生と歴史を動かしたと言っても過言ではないでしょう。

三国志は何百度読んでも飽きませんが、年を重ねるごとにその深さを思い知らされます。
三顧の礼もまた然り。
自分自身のこれまでの人生と合わせながら玄徳殿の覚悟、孔明先生の情熱を感じながら見ると目頭が熱くなります。

私自身、三顧の礼で孔明先生を迎えた玄徳殿の年齢に近い今、三顧の礼ってこんなにも凄かったのか!と感激を新たにしています。

孔明先生ご自身も後年、出師の表で三顧の礼を振り返った時、当時の玄徳殿の想いが伝わってますます感激し、忠義の念を新たにしたのではないでしょうか?

「字呼び」に見る孔明先生の気遣い

第2話の後半部分は「博望坡の戦い」ですが、このドラマの他にはない見所があるのです!

それは、孔明先生の関羽、張飛に対する気遣い。

水魚の交わり宣言をするほど、玄徳殿の篤い信頼を受けていた孔明先生に対して不機嫌な両氏。
魏軍が攻めてきたのに敵はむしろ内にいる状態。

そんな険悪な雰囲気の中、行われる孔明先生の初采配。

関羽、張飛に続く重臣、趙雲殿に対しては
「趙雲」と姓名で呼んでいます。

普段は字(あざな)で呼ぶのが常識ですが、命令を下すときは姓名呼び。
にも関わらず!!!
関羽殿は「雲長」、張飛殿は「翼徳」と字で呼んでいます。

ここから何が分かるかといえば、玄徳殿の義兄弟である二人に対する孔明先生なりの気遣い。

その甲斐あって、「とりあえず采配通りに動いてやる」ことになり、見事勝利を治めるのです。

実戦で孔明先生の叡智を目の当たりにした二人が潔く「軍師!!!」って認めるのも流石ですね!

実力を認めたら、いつまでもウダウダ、ネチネチ引き摺らない!

そんな爽やかな潔さをもって第2話は終了します。
第2話を見て感じたこと、自分なりに解釈をして実生活に活かしてみて下さいね!

今日も三国志のご縁をありがとうございました!

次の記事

中国の歴史、文化のツボ!