ホテルが、ない!!日本と中国で分かれた「機械対応と人情対応」

玄子(げんし)です。

孔明先生の生まれ故郷押しかけ旅
孔明先生の生まれ故郷「沂南」への行き方

の続きからです。

目次

ホテルが、ない!?

孔明先生の生まれ故郷近くにある沂南へ到着し
タクシーに乗って向かったのはこの旅で楽しみの一つにもしていたホテル。

その名も「諸葛」と名乗るホテル。
写真で見る分には、とっても素敵なホテルだったので
世界規模で使われている大手予約サイトから予約。

今までも、成都で素敵なホテルに泊まれていたので
安心しきって予約したのですが、、、、

アプリに載っている地図と住所を頼りにホテルの場所へ行くと

「ない!?」

サイトに記されていた場所は、ただの荒れた道。
ホテルどころか、稼働している建物もない状態でした。

「地図だと、この辺なんだけど、、、」
タクシーの運転手さんは何度も地図と住所を確認してくれましたが
それでも、やっぱり違います。

「電話してみるから、行き方を聞いてくれる?」
仕方なく、こんなところで国際電話( ;  ; )

でもまぁ、それで無事にホテルに着けるならOK!
早く諸葛の名を翳すホテルに行きたい!!
地図の場所が違っても、ま、いいや〜程度にしか考えていませんでした。

が、電話をかけ、運転手さんが
「日本人のお客さんを連れて行きたいんだけど」と
話を切り出したら、返ってきたのは衝撃の答え

「は?あんた誰?知らないわよ」

ええええええええ!?

まさか、電話番号まで違ったの?
仕方なく、電話を切り、運転手さんのスマホで場所を検索してもらうことに。

「まだ、お金払っていないんなら、他のホテルにしたら?」
運転手さんは冷静なアドバイスをしてくれるも、
あり得ない現実に冷静さを失った私はとりあえず
連れて行って欲しい、とお願いしました。

が、日本を出るときに念のために1万円換金しただけだったので
昨日と今日の交通費であまり余裕もない状態に。

だからこそ余計に早く着いて欲しい、、、。
この時は、まだホテルに泊まれることを確信していました。

で。やっと運転手さんのスマホが指示する場所へ着いたのですが、、、

「何もね〜〜〜〜〜〜〜〜」

 

ただただ、道路が続いているだけで
建物一つありませんでした。

「もう一回、電話してみるわ」
親切な運転手さんは、自分のスマホからホテルに電話。

「諸葛さんですよね?」
スピーカーにしてくれたので聞こえる相手の声。
「そうだけど」

え?そうなの!?さっきと電話番号違った?
私ったら、慌ててかけ間違えちゃったのかも。と思いきや

「うち、ホテルやっていないよ」

 

耳を疑う不思議な回答。

「は?」
「部屋を売っているだけなのよ」

え?何が何だって!?よぉわからん!!!

「じゃあ、泊まれないの?」
運転手さんが念のため確認してくれましたが
「泊まれない。売っているだけ」
い、い、い、意味不明〜〜〜〜〜〜〜〜!

「けど2日間の宿泊予約したんだけど」
運転手さんも頑張ってくれますが
「うち、不動産だから。部屋の賃貸とか販売してるのよ」

電話を終えてから、運転手さんからも何度も説明を受けるも
何度聞いても納得できない私。

「じゃ、とりあえず行ってみよう」
こうしてタクシーは私を納得させるために現場へ。

とりあえず、行ってみた

電話をした場所から、車で1、2分程度のところにありましたが
それは、、、見るからに危険で物騒な周辺。

「、、、こんなところ泊まるの?
仮にホテルがあったとしても、危険すぎなんじゃ?」
昨日の予約した(実在)ホテル以上に辺鄙で危険な環境。

ネットの評価では「静かな環境」ってあったけど
治安悪そ〜〜〜〜〜。
ここまで来ると、ネットの評価って本当に旅人がしたのかどうかさえ怪しいレベル。
っていうか、その旅人、本当にホテルに泊まったの!?

アパートメントだから見た目は普通のホテルとは違うのは了承してました。

けど、案内の看板一つなし。
何か遭っても気付かれないレベルでした。

「、、、マヂすか?」
やっと一言発した私に

「ここがそのホテルらしいけど、、、
中国人でも予約しないって、こんなとこ!」
運転手さんは散々私に振り回されているのに
やな顔一つせずに冷静に対応してくれています。

そして私を諦めさせた一言は

「沂南のような田舎じゃ、よくある話だよ」

日本人って機械対応じゃね!?

楽しみを奪われ、呆然としてしまいましたが
それよりも先ずは宿探し!

「大きい、安全なホテルに連れてくから安心して」
運転手さんは私を慰めるように車を走らせてくれ
その間私は予約サイトのお問い合わせサービスに電話。

こういう緊急の時って、
「〇〇については1を、□□については2を押してください」
的な機械とのやりとり、ストレスを激増させますよね^^;

しかも、混み合っていて数分待たされる始末。

やっと繋がった電話で経緯を説明すると
「え?」とやはり驚いて
「ご迷惑をおかけして申し訳ありません」と言ってくれましたが

「それではお客様、どういたしますか?」
、、、どうって、、、それだけ?
「キャンセルを、、、」というしかなく
「サイト上からもキャンセルはできますが」
なんか、日本人って冷たくね〜〜〜〜〜〜!?

「そちらで手続きしてください」
キャンセルを冷静にするほどの状況じゃないんです!
今、泊まるところが存在しなくてパニクっているんすけど!!!

「では、近場で他に泊まれそうなホテルをメールしますね」
とは言ってくれたけど、そんなメールは来ませんでした。
帰国後、このサイトから永別退会しました。

中国の人って、、、人情対応だね!

タクシーの運転手さんは私に振り回され続けてますが
途中、中国銀行に寄ってもらい、一安心。
(現地での換金は中国銀行が一番安心、確実な気がします)
その後も、親身になってホテル探しをしてくれました。

「ここなら、大丈夫なんじゃない?」
そういって停車したのは「三国」と名乗る宿。
孔明先生に故郷に行きたくて日本から来た私の想い、
分かってらっしゃる、、、。

が!ここに来て一抹の不安がよぎりました。
それは
「中国ってたまに、外国人泊まれないホテルあるんだよね」
昨日もそうだったし。

「そうなの?」
運転手さんはそういうと「じゃあ、聞いてくるから」
わざわざ、車から降りてホテルの人に聞いてくれました。

 

で、得られた回答は
「外国人、ダメって本当にあるんだね!」
案の定、外国人禁止宿でした。

「なんでダメなんだろうね?使えね〜」
私が不満を漏らすと
「きっと、、、国家機密が漏れるのを恐れているんだよ!」
と笑える解説をしてくれました。

「けど、次のホテルは大丈夫!!のはず。
沂南で有名な大きいホテルだから」
大きいホテルって値段たかそう〜って思ったのが聞こえたのか?

「旅行中は安全第一だよ!」
昨日から言われ続けているので、いうことを聞くことにしました。

 

「でも、もしそこも外国人ダメなら、ど〜すんのよ!」
ど〜すんのよって言われても、知らないですよね(^◇^;)
知らんわ、わしの仕事は運転じゃってだけですよね、普通は。

けど、運転手さんは即答してくれました。
「もし、そうなったら家に泊まりなよ」
奥さんとお子さんだけしかないから、
私の一人くらい全然、大丈夫とのこと。

すっげ〜いい人(;_;)
この気持ちが嬉しいです!!!

 

幸い、ホテルは外国人でもOKだったので
運転手さんも、やっと私から解放されました( ̄▽ ̄)
が、これでさようなら、ではなかったのです。

「明日、孔明先生の故郷までよろしくね!」

沂南に生まれ故郷があるかと思いきや
本当の生まれ故郷は沂南から離れたところにあるというので
翌朝、連れて行ってもらうことにしました。

じゃあ、沂南には何があるのか?

もしかしたら意外とこっちの方がマイナーなのかも!?
沂南の孔明先生記念公園って何があるの?

続きは次回へ!乞うご期待!

ちなみに、沂南で泊まったホテルは

居心地の良いホテルでした。

そして旅はここからがやっと本番!

次回もよければお付き合いください!

今日もお付き合い頂き、ありがとうございました!