玄徳公、孔明先生に叱られる!

志はあっても、何をどうして良いか分からない、、、
だからと言って、気晴らしに意味のないことをして
人生の時間を無駄にしていませんか?

玄徳公、孔明先生に叱られる

孔明先生は玄徳殿にお仕えするようになって日がまだ浅かった頃。
日々、今から出来ることに尽力していた孔明先生の目に映ったのは気晴らしにヤク(動物)の尻尾を編んで装飾品を作る(当時はやっていたらしい)玄徳殿の姿が!

そんな殿の姿を見た孔明先生は一言。

「将軍は遠大な志実現に向けて奮起されるべきなのに、ヤクの尾を結んでいるとは!」

それどころじゃないでしょ、殿!!!ってあからさまにため息を吐いた・・・気がします^^;

それを聞いた玄徳殿は編んでいたヤクの尾をポイッと捨てると
「志はあっても、今、何をどうすればいいのか分からず、気を紛らわせていたんだ」とため息を吐き返しました。

すると孔明先生はさらに追い討ちをかけます。

「殿は曹公(曹操のこと)とご自身を比べて、どう思われますか?」

それ聞いちゃう?って質問ですが「及ばない」と素直に認める玄徳殿。

孔明先生は主君であろうとも、二十歳年上であろうとも容赦はしません。

「今のままでは遠く及ばないと分かっているのに、気晴らしにヤクの尾を編んでいてもなんの解決にならないかと存じますが」

この一言を言えるかどうかが本当の忠臣か否か?
この一言を素直に聞き入れられるかどうかが名君か否か?の分かれ道。

水魚の交わりの所以

 

孔明先生に痛いところを突かれた玄徳殿は
「どうしていいか分からず、憂えている。どうすればいい?」と本心を打ち明けると

孔明先生は流民に戸籍を与えることで兵力を増強しましょう!と提案。

その結果、数千しかいなかった玄徳軍の兵力は数万になり
玄徳公はさらに孔明先生を重用するようになったのでした。

こんな経緯があったら、

「この劉備に孔明先生がいるのは、魚にとって水があるようなもの」
水魚の交わり宣言も自然に生まれるのかもしれませぬ。

痛いところを突かれて、なおかつ、助言を与えられて実践したら
それまでの自分達ではどうにもできなかったことがあっという間に実現。

孔明先生がいなかったら、劉備軍の魚たちは陸に上がったままだと思い知り
水魚の交わり宣言をしたのだから

さすがは玄徳公!!!

さすがは水魚の君臣!

ってなことで。

今何をすべきか?年齢や肩書きに囚われず謙虚に人の意見に耳を傾けてみてはいかがでしょうか?

玄子(げんし)