どうせ聞くなら一歩先よりイキナリ先!?

玄子(げんし)です。

聞くはいっときの恥、聞かぬは一生の恥と言いますが、自分が抱えている疑問に共感してくれる人、聞いている内容を理解してくれる人がいるかどうか?って考え始めると、なかなか聞き出せないもの。

ましてや今の時代、人に聞くよりもネットで調べた方が早いって思うので、ますます、誰かに聞く、助言を求めるって難しくなっていますよね。

これが三国志の時代だったら、年長者が知っているのは当たり前、師匠と仰がれるのも年長者でした。

が!20歳も年下の、実績も経験もない無名な人物に3度も教えを請いに行った人物がいました。

聞くことで人生を変えた三国志英雄とは?

いうまでもなく、三顧の礼を尽くして孔明先生を迎えた玄徳殿。

曹操閣下はオシャレにライラックを送り、孫権さんは実兄に説得に行かせ、劉表も同じ荊州だし〜、夫人の姪っ子旦那だし〜ってことで何度となく仕官話を持ちかけていますが、孔明先生は「仕官するきないんで〜」と晴耕雨読生活を続けます。

時の権力者の仕官話をあっさり断った孔明先生が、前途多難、色々未知数な玄徳殿に仕えた理由は出師表に書かれています。

それは「天下のことを聞かれた」ということ。

仕官をするための話ではなく、あくまでも「どうしたらいいですか?」と20歳も年下の孔明先生に、頭を下げて聞いたこと。
これが、他の人たちとの大きな違いでした。

客将とはいえ、群雄割拠の時代を生き残り、天下の体勢を牛耳る曹操閣下に「英雄と呼べるのは君と余だ!」と言わしめた玄徳殿です。

その玄徳殿が、関羽、張飛という天下の豪傑を従えて三度も来てくれたのです。

孔明先生ってクールなイメージがあるかもしれませんが、心意気や誠意に感激して行動される熱いお方なのです!

三顧の礼で魅せた玄徳殿の誠意と謙虚に聞く力が孔明先生の人生と中国の歴史をも大きく動かしたのです。

聞くなら一歩先より、イキナリ先!

玄徳殿が孔明先生に聞いたように、聞く相手って肝心ですよね。

自分よりもはるかに知識や経験を積んでいる人、自分にはない視点を持っている人の話や答えは、どんなに一人で頑張っても気付けない発想や方法が満載!

具体的なやり方や、意味などはネットで調べられたとしても、そこに辿り着く道が分からなければ、調べようもありません。

なので、自分一人のやり方では、今までのやり方では上手くいかない、変わらないって思ったら一歩先に行っている人よりも寧ろ!それくらい簡単だよ〜ってレベルで解決してくれる人に聞くと、目からウロコ、あっという間に思っていた以上のやり方や、考え方に巡り合えるかと。

玄徳殿も孫乾さんや、糜竺さんといった文官の忠臣がいましたが、ある日突然、一歩二歩、どころかイキナリかなり先を見据えている元直殿が現れ、孔明先生ー延いては賢者を迎える心構えを叩き込まれます。

元直殿がいたからこその三顧の礼。

でも、そんなイキナリ先を行く元直殿を引き寄せたのは紛れもない玄徳殿の人徳。

ってことを考えると、巡り巡って、やっぱり人間の勝負どころは人間力ですよね!

ビジネス力や女子力の前に!!!ビジネスしていない時も、家でフゥッとリラックスしている時もオンオフなく変わらない、人間力大事にして生きたいですね!